顔文字の是非

 未だに、ヽ(`Д´)ノとかならともかく、(笑)程度の感情を表す記号にさえ嫌悪感を感じる人がいるらしい。俺も、これは冗談ですよという意味で(笑)マークを使うときがあるのだが、これが使えないとなると、軽い気持ちでジョーク的に言っても、本気で言っているようになるからダメだ。無表情で会話するようなものだ。一時期は(笑)も使えるのを控えようかと思ったが、さすがに不便なので無理に媚びることはないなと思った。


 顔文字はかなり便利だと思う。自分の表情や感情を伝えにくい文章において、それを簡単に表現できる。もっと広めていくべきだとすら思う。この前、どこぞのマンガ喫茶の壁に貼ってあった注意書きに「m(_ _)m」が使われていたのだが、これを見て、警告の意味合いを変えるというか、警告の度合いを緩和させる、角が立たないようにしてくれる働きが少なからずあるんじゃないかと感じた。実際、ネット以外の印刷物で顔文字が使われるのは最近はよく見るし、それがおかしいことだとは思わない。顔文字がない単なる警告文では、本気度怒っているようにもとれる。だから、その度合いを的確に表すことができる顔文字は、ある意味画期的だと思える。


 もっとも、俺は顔文字を今まで一度も使ったことがないのだが、これは単に面倒くさいからと、なんとなく照れくさいからと、それとごく一部にアンチ顔文字派がいることにあるだけで、別に使ってもいいと考えている。


 加えて、既成の顔文字が表す表情/感情が、自分のそれと違うので使わないというのもある。例えば (^^)とか(^^;)は絶対に使わないが、それは俺自身が、この表情を作る感情にならないからだ。そんなニコニコと愛想振りまくがらじゃない、というわけだ。男が(*^_^*)などを使わないというのと同じ。たまに使う奴もいるが…。


 そうそう、どこかの女性誌の編集長が言っていたが、女性は (T T) これ系の泣き顔を使うことが多いという。